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欲しいものなど
手に入れたらただのがらくたになり
忘れられてゴミと化す
お気に入りを集めて 組み立てて殻を作るほど
不安ばかり消せなくて
空回る不器用さも 貴方は微笑むから
探してた答えなど もうどこにもないから
嘘をついてこのまま騙していてね
髪を撫でる指の先から
もし貴方と始まる事になっても
構わないと 今なら強く言えるの
ベールを脱ぐ 生まれたばかりの私の姿は
ただ小さく動いても
貴方と知る 色んな私の局面に触れたい
築き上げた過去を捨て
生き急ぐ足音も 私は微笑むから
探してる答えなど もうどこにもないから
永遠とは何かを感じさせてる
頬を寄せて 吐息を合わせて
もし貴方と始まる事になっても
構わないと 今なら強く言えるの
柔らかく 誇らしく抱いて
扉を開け 手に入れた全てを置いて出てゆこう
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これは『over the rainbow』の最後、義仲と巴が刀を合わせるシーンの曲の歌詞なんだけど(間違いがあるかも)、この歌詞、僕が女役をもらった時から、舞台に上がる巴になるまでの歌詞みたいだなぁ…と感じたのでのっけてみる。
ヒロインやってみたいなぁ、なんて漠然と想いながら、もらうオファーはヒロインじゃない女役だったりして、しかも、あんまり認めてもらえなくて、結局男役に戻って行くんだよね。
でも今回、ヒロインと向き合うことになって、頑張っても頑張ってもうまくいかなくて。なのに、相手役の和也君はそんな巴に微笑んで愛してくれるのに、僕はちゃんと心から微笑み返せなくて、空回りの連続。
でも何度も稽古を繰り返すうちに、本来生まれた時からの女の部分が、小さく小さく動き出して、和也君やまー君と交わす言葉が段々本当になって、自分の中の新しい局面に触れて、今まで築き上げてきたボーイッシュな部分を捨てられるようになってきたんだよね。
いつしか僕は、生き急ぐ義仲の背中に、自然に女として微笑む事が出来るようになっていた。
そうだ。
このまま騙していてね。幕が降りるまでは、義仲と巴なんだ。普段がどうであれ、巴を通して僕の中にある女は生きている。
そう。劇中では同じ呼吸で、義仲の事を一番愛して、理解する女として生きている。
最初、巴の役に抜擢された時は、無理だと不安になったりもしたけれど、今なら山本和也という義仲と、人生が始まる巴という女でも、今なら構わない。
今なら自信を持って、そう言えると思うんだ。
そして幕が降りたら、その手に入れた全てを劇場に置いて出てゆこう。また新しい人生を生きて行くために。